冨士山公園の歴史から見る、愛媛県大津市の観光スポット8選
冨士山公園の情報・周辺の観光スポット・駐車場・アクセス方法・歴史・ライブカメラ映像などをご紹介します。
冨士山公園のライブカメラ
各リンクをクリックまたはタップをするとライブ映像をご覧いただけます。
大洲市全景、フラワーパーク、大洲城、冨士山、五郎畑の前をライブカメラにて視認できます。
冨士山公園とは?
愛媛県大洲市柚木にある西日本有数のつつじ園である。
ゴールデンウィークには6万3千本のつつじが咲き、冨士山の山頂がピンク色に染まり、展望台、トリムコースなどがある。
哲学する小京都
これは英語のなぞなぞである。
“What kind of nut is empty at the center and has no shell ?”(真ん中が空っぽで殻が無いナッツとは何でしょう?)
このナッツはしばしば哲学の題材になる。「空っぽ」だけを残して食べる方法はあるか。あるいはナッツの「身」と「空っぽ」のどちらがナッツをナッツたらしめているのか。
哲学といえば、京都には「哲学の道」と呼ばれる小道がある。五山の送り火で大文字が灯る如意ヶ嶽の、西のふもとを流れる琵琶湖
そして愛媛県には、このナッツの形をした市章を持ち「伊予の小京都」と呼ばれる市がある。愛媛県のほぼ中央にある大洲市だ。
大洲市は大洲藩の流れを汲んでおり、市の中心部は大洲城下に栄えた城下町である。この地域には蔵や武家屋敷などの歴史的な建築物が並んでおり、石畳や丸ポストなどと相まって古都の雰囲気を醸し出す。
まさに小さな京都と呼ぶべき風景だが、この街並みが広がる地域というのが、大洲市のシンボルである
古い路地は「伊予の哲学の道」でもある。どの路地がいちばん哲学に向いているか、探し歩いてみるといい。
ちなみに、なぞなぞの答えは”DONUT”(ドーナッツ)だ。
大洲市の市章は頭文字の”O”を象ったものである。
風に吹かれてネコの島
哲学やなぞなぞで心がモヤモヤしている人には、川がモヤモヤを押し流すように見える大洲市の珍しい自然現象をオススメしたい。大洲盆地で発生した霧が風に運ばれ、肱川に沿って河口まで吹き抜ける「肱川あらし」だ。
肱川あらしは霧が発生しやすい初冬の朝に見られる現象である。肱川は大洲盆地から河口まで両脇を山に挟まれている独特な地形をしているため、温暖な瀬戸内海へ吹く陸風は肱川の上しか通ることができない。そのため、陸風に流される大洲盆地の霧が、あたかも肱川に運ばれているように見えるのだ。
雲の塊のような白い霧は河口まで運ばれると、そのまま風に乗って瀬戸内海の空へと消えていく。視界を曇らせた霧が徐々に晴れてスッキリとしていく様は、心にモヤモヤが溜まっている人を胸が空くような心地にさせるだろう。
ちなみに、霧が吹き抜けた先の伊予灘には、大洲市の唯一の島である青島が浮かんでいる。愛媛県の青島と聞いて、夏目漱石の『坊っちゃん』で「ターナー島」と呼ばれた島を思い浮かべる人もいるだろうが、こちらの青島はターナー島のモデルとなった島とは別のものである。しかし、この青島は「ネコの島」として有名で、島民十数名に対して生息するネコの数は10倍近くもあるという。
人口密度こそ過疎地域のそれだが「猫口密度」は愛媛県の人口密度とほぼ同じであり、ネコとのふれあいを求める観光客に人気の島となっている。
ちなみに、ターナーとはイギリスの風景画家のことだ。
「あの松を見給え、幹が真直で、上が傘のように開いてターナーの画にありそうだね」
「どうです教頭、これからあの島をターナー島と名づけようじゃありませんか」
ターナーのフルネームはジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーである。
観光客が島民の数を上回ったならば、あの島を
高虎が頑張った大洲城の整備
現在、大洲市の中心にそびえる大洲城の天守は明治時代に解体されたものを復元し2004年に完成したものである。現代において復元された天守の多くは鉄筋コンクリートで建造されているが、それは建築基準法で高さが13mを超える建物は鉄筋、鉄骨、鉄筋コンクリートで補強しなくてはならないと定められているからである。しかし、大洲城では特例として、天守を解体前と同じ木造にて復元することが許された。また、大洲城は城の内部構造を記した資料が多く残されており、伝統的な工法も用いてほぼ当時の姿で復元されている。
そんな大洲城は主となる氏族が度々替わった歴史がある。その中でも何代にもわたって城主であったのが宇都宮氏と加藤氏だ。
大洲城の礎を築いたのは鎌倉時代の末期頃に伊予国の守護であった宇都宮
高虎は築城の名手であり、この時期に大洲城の城郭やその城下町の整備を行っている。その後、1609年に高虎が転封となると、
城主がいなくなった維新後も天守は保存されていたのだが、老朽化などにより1888年に解体された。それから時は流れ、大洲城の天守は116年の時を経て現代に復活したのである。
ちなみに、大洲城最後の城主であった加藤氏の家紋は
冨士山公園周辺の観光スポットマップ
冨士山公園周辺の観光スポット
大洲城
大洲市の中心地、石垣の上にそびえる白壁の城。天守こそ復元されたものだが、場内の4棟の櫓は江戸時代から残っている国の重要文化財である。高さ19.15mの四層四階の天守からは、肱川や城下町を眼下に収めることができる。
入場料 | 大人:500円 中学生以下:200円 |
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駐車場 | あり 70台 無料 |
所在地 | 〒795-0012 愛媛県大洲市大洲903 |
アクセス |
徒歩 JR伊予大洲駅から約25分 |
営業時間 | 9:00 ~ 17:00 |
定休日 | なし |
その他 | 臥龍山荘との共通割引券あり |
おはなはん通り
江戸・明治期の武家屋敷や商家が残る街並みの中で、他と比べて道幅が広くなっている通り。名前の由来はNHKの朝の連続テレビ小説「おはなはん」のロケ地であったから。洋服よりも和服を着て歩きたい街並みだ。
入場料 | – |
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駐車場 | 500メートル西に無料観光駐車場あり |
所在地 | 〒795-0012 愛媛県大洲市大洲 |
アクセス |
徒歩 JR伊予大洲駅から徒歩約20分 |
営業時間 | – |
定休日 | – |
臥龍山荘
肱川流域において屈指の景勝である臥龍淵に臨む山荘。藤堂高虎の臣下である渡辺勘兵衛がこの地に庭園を築き上げ、その後、大洲藩第3代藩主である加藤
よく手入れされた日本庭園や数奇屋造りの庵は見事であるが、それ以上に周囲の自然との調和が素晴らしい。歴代の偉人たちがこの地を選んで山荘を築いた理由も探してみよう。
入場料 | 大人:500円 中学生以下:200円 |
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駐車場 | なし 大洲まちの駅あさもやの駐車場を利用可能 |
所在地 | 〒795-0012 愛媛県大洲市大洲411−2 |
アクセス |
徒歩 JR伊予大洲から約25分 |
営業時間 | 9:00 ~ 17:00 |
定休日 | なし |
その他 | 大洲との共通割引券あり |
長浜大橋
肱川河口に架かる、現役で動く日本最古の道路可動橋。赤橋と呼ばれることもある。
肱川あらしをこの橋の上で待ち構えれば、河口を吹き抜ける霧を直に体感することができる。
延長232.3mで、開閉部分の長さは18m。完成したのは1935年だ。
入場料 | 無料 |
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駐車場 | あり |
所在地 | 〒795-0000 愛媛県大洲市長浜 |
アクセス |
徒歩 JR伊予長浜駅から15分 |
営業時間 | – |
定休日 | – |
その他 | 橋の開閉は毎週日曜日13時 |
冨士山
大洲盆地の中央にある、標高319.8mの山。形が富士山に似ていることからこの名が付けられた。
山頂付近は自然公園になっており、八重桜や6万3000本のツツジが花を咲かせる。
入場料 | – |
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駐車場 | あり |
所在地 | 〒795-0011 愛媛県大洲市柚木 |
アクセス |
徒歩 JR伊予大洲駅から80分(山頂まで) |
営業時間 | – |
風の博物館
肱川あらしに代表されるように、風は大洲市の名物の一つである。その「風」を自然エネルギーや風趣の視点から見ることを目的としているのがこの博物館だ。館内にはタイトルに「風」が付く図書や音楽が収集されているほか、風車や風を利用したおもちゃなど、風に関するものが展示されている。
入場料 | 大人:500円 高校生:250円 小中学生:200円 未就学児:無料 |
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駐車場 | あり |
所在地 | 〒797-1505 愛媛県大洲市肱川町予子林99−1 |
アクセス |
バス JR伊予大洲駅より宇和島バス天神行きにて鹿野川バス停下車後、徒歩30分 |
営業時間 | 9:00 ~ 17:00 |
定休日 | 火曜日 |
伊予の哲学の道
大洲神社のそば、肱川沿いの200mほどの小道を、京都の哲学の道になぞらえ勝手に名付けさせてもらった。臥龍山荘へ行ったついでに歩いてみよう。
入場料 | – |
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駐車場 | 700m西に無料観光駐車場あり |
所在地 | 〒795-0012 愛媛県大洲市大洲 |
アクセス |
徒歩 JR伊予大洲駅から25分 |
営業時間 | – |
定休日 | – |
浪漫八橋
大洲市河辺町にある8基の屋根つきの橋の総称。御幸の橋、三嶋橋、豊年橋、帯江橋、龍神橋、ふれあい橋、龍王橋、秋滝橋からなる。
このうち、御幸の橋は坂本竜馬が土佐藩を脱藩する際に通ったと言われている。
ちなみに、読みは「ろまんはちきょう」である。いくら大洲市が小京都だからといって「やつはし」と読まないように。
入場料 | 無料 |
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駐車場 | 御幸の橋、ふれあい橋、龍王橋、秋滝橋はすぐ近くにあり |
定休日 | – |
冨士山公園へのアクセス
[amp]アクセスマップについては、こちらをご覧ください。
[/amp]
JR予讃線は車窓から大洲城が見えるのだが、残念ながらその区間は伊予大洲駅を通過した先にある。どうしても車窓から大洲城を見たい城マニアの方は、終点の宇和島を訪れて宇和島城も観光しよう。