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琴引浜の歴史的背景を知りつつ観光スポット6選を楽しもう

琴引浜周辺の情報・観光スポット・駐車場・アクセス方法・歴史・ライブカメラ映像などをご紹介します。

各リンクをクリックまたはタップをするとライブ映像をご覧いただけます。

琴引浜周辺のライブカメラ

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※琴引浜ライブカメラは、現在視聴できません。

琴引浜とは?

砂の鳴る浜

琴引浜ことひきはまは京都府北端の京丹後市にある砂浜である。日本海に面しており、白い砂浜と松の木が約1.8kmにも渡って続いている。まさに白砂青松と言うべき美しい砂浜だが、この地を有名にしているのは何と言っても鳴き砂の存在だろう。

鳴き砂とは、石英粒という細かなガラス質を多く含み、上を歩いたり砂同士をこすったりするとキュッキュッと音を立てる特殊な砂であるが、琴引浜は日本国内において屈指の大きさと良質な鳴き砂を持った砂浜なのである。

鳴き砂は音を出すための条件が非常に厳しい。砂粒の大きさは200μmから1mmの間に限られるが、この大きさになるためには長い時間をかけた浸食が必要である。そのため、新しい砂が多く流れ込んだり、逆に砂が流れ出したりしやすい地域では鳴き砂がほとんど見られない。

また、鳴き砂は石英粒を非常に多く含んでいる必要がるので、砂浜にある砂の構成成分を変えてしまうような自然破壊が起これば、そこの砂は二度とならなくなってしまう。

そして、ゴミによる汚染にもとても弱く、油や花火の塵芥はもちろん、タバコの灰が混入してもその音が失われてしまい、砂を洗浄するまではその音を再び聞くことはできない。

これほどまでにデリケートな鳴き砂が1.8kmも続いていることがいかに貴重であるかがお分かりいただけただろう。実際に、京丹後市では琴引浜の鳴き砂を後世に残していく取り組みとして、砂浜での焚火や花火の禁止に加え、世界初となる砂浜での禁煙も実施している。

なお、鳴き砂は湿気にも弱く、雨が降った翌日などは音が出ないので、訪れる際は天候に注意する必要がある。

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京丹後市と海

京丹後市が琴引浜の保全に力を入れているのは、単にこの浜の保護だけが目的ではない。

京丹後市には12の漁港と16の海水浴場があり、夏は海水浴客でにぎわい、冬にはズワイガニや牡蠣といった海産物が収穫できるなど、年間を通して海からの恩恵を受けている。

特に、市内の間人たいざ漁港で水揚げされるズワイガニは間人ガニと呼ばれ、国内では品質・味ともに最高級との評価を受けている。間人漁港はズワイガニの漁場との距離が近く、基本的に水揚げされたその日の内に厳しく選別された上で競りにかけられているので、非常に鮮度が良い上質なカニを食することができるのだ。

琴引浜の保護は豊かな海を保護する取り組みのひとつに過ぎないのである。

京丹後市の海岸には琴引浜以外にも、立岩たていわ、夕陽ヶ浦海岸、丹後松島といった景勝地が多く存在する。また、京丹後市がある丹後半島全体を見ても、天橋立や伊根の舟屋など、この一帯の海岸線には観光地や景勝地が多く見られる。

更に丹後半島は沿岸部だけではなく、内陸部にも大江山連峰や世屋高原、棚田の里山風景などの自然景観が多いことから、2007年に「丹後天橋立大江山国定公園」が制定され、総面積19,023haがその対象となっている。

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知られざる長寿伝説

近年、京丹後市が長寿の町として注目を浴びている。

2016年時点で、京丹後市には100歳以上の高齢者が77人いるが、これを10万人当たりの人口に換算すると、約133人の長寿者がいることになる。全国平均が10万人当たり48,45人なので、群を抜いて100歳以上の高齢者が多いことになる。実際、19世紀生まれ最後の生き残りであり、116歳54日という男性で史上最高齢を記録した木村次郎右衛門氏はこの市で生涯を暮らした。

興味深いことに、丹後半島には長寿にまつわる伝説が2つ残されている。

ひとつめが、かつて秦の始皇帝に不老不死の薬を探してくるよう命じられ、東方へと船出した徐福じょふくが、京丹後市の東隣にある伊根町にたどり着いたという伝説だ。

徐福は東方の三神山に不老不死の霊薬があると始皇帝に申し出て、3,000人の若い男女と多くの技術者を従え、五穀の種を持って東方に出立した。そして広い平野と湿地を得て、そこで王となり戻らなかったと司馬遷の『史記』に記述がある。

徐福の伝説は日本各地に存在し、徐福が辿りついたとされる場所は数多い。丹後半島では現在の伊根町に上陸したとされ、上陸地点に近い場所に新井崎神社にいざきじんじゃが建てられている。

そして、もうひとつの伝説とは浦島太郎伝説である。

浦島太郎の話が初めて登場した文献である『日本書紀』では、丹波国餘社郡たにわのくによさのこおりの浦嶋子という人物が船で釣りをしていたところ、大きな亀をとらえた。その亀が女に姿を変え、二人は海に入って蓬莱山に行き、仙人たちに会って回ったと書かれている。蓬莱山は「とこよのくに」と読み、不老不死の理想郷とされる世界である。ちなみに、前述の徐福が目指した東方の三神山とは、蓬莱ほうらい方丈ほうじょう瀛州えいしゅうのことである。また、蓬莱の「蓬」はヨモギと読むが、新井崎神社の周辺には黒茎の蓬が自生している。そして京丹後市には浦島太郎が竜宮城から帰り着いたとされる万畳浜があり、その近くにある嶋児しまこ神社では浦島太郎が祀られている。

浦島太郎伝説も、徐福伝説と同様、全国の数箇所に浦島太郎の舞台になったとされる場所が存在する。しかし、徐福伝説と浦島太郎伝説が両方とも伝わっているのは丹後半島だけである。

京丹後市に長寿者が多いことと2つの不老不死に関する伝説には、当然ながら因果関係は認められていない。

しかし、その謎を解き明かすのは旅人であるあなたかもしれないのだ。美しい海岸線と長寿の秘訣を求めに、ぜひ京丹後へ訪れよう。

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琴引浜周辺の観光スポットマップ

琴引浜周辺の観光スポット

観光写真の提供元: 京丹後市様

琴引浜の海水浴場

琴引浜の海水浴場

琴引浜には2つの海水浴場があるが、どちらでも鳴き砂を楽しむことができる。
キャンプ場が併設されているのが西側の掛津かけつ海水浴場、磯遊びも楽しめるのが東側のあそび海水浴場だ。入場はどちらも無料である。

琴引浜の海水浴場
入場料 無料
駐車場 掛津海水浴場 約600台 1,000円~ 遊海水浴場 約100台 1,000円~
所在地 〒629-3112 京都府京丹後市網野町掛津
アクセス

バス

京都丹後鉄道宮豊線 網野駅から

掛津海水浴場
丹後海陸交通バス(経ヶ岬行き、または丹後庁舎前行き)で10分「琴引浜」下車、徒歩10分

遊海水浴場
丹後海陸交通バス(経ヶ岬行き)で15分「遊」下車、徒歩5分
定休日

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琴引浜鳴き砂文化館

琴引浜鳴き砂文化館

鳴き砂を通じた自然の保護をテーマとした施設で、琴引浜の保全活動の様子もこちらで展示されている。また、鳴き砂の体験ができるほか、国内外各地の鳴き砂の解説もされている。

琴引浜鳴き砂文化館
入場料 高校生以上:300円 小中学生:100円
駐車場 あり
所在地 京丹後市網野町掛津1250
アクセス

バス

京都丹後鉄道宮豊線 網野駅から
丹後海陸交通バス(経ヶ岬行き、または丹後庁舎前行き)で10分「琴引浜」下車、徒歩5分
営業時間 9:00 ~ 17:00
定休日 火曜日
その他 夏休み期間は無休。年末年始は休業。

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夕日ヶ浦

夕日ヶ浦

その名の通り、「日本の夕日百選」にも選ばれた夕日の名所である海岸。海岸で眺める夕日も美しいが、周辺には夕日ヶ浦温泉という温泉街が広がりっているので、温泉に浸かりながら日本海に沈む夕日を眺めることもできる。

夕日ヶ浦
入場料 無料
駐車場 あり
所在地 〒629-3245 京都府京丹後市網野町浜詰
アクセス

バス

京丹後鉄道宮豊線 夕日ヶ浦木津温泉駅から
丹後海陸交通バス(久美浜温泉湯元館行き)で11分「浜詰」バス停下車

徒歩

京丹後鉄道宮豊線 夕日ヶ浦木津温泉駅から
約20分
営業時間
定休日 なし

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久美浜湾

久美浜湾

京丹後市の西方に位置し、東側から伸びる小天橋という砂嘴さしによって日本海と隔てられた、海水と淡水が入り混じった汽水の潟湖せきこである。湾内ではカキの養殖が盛んで、Google Mapの航空写真でも養殖用筏が並んでいるのを確認できる。カキのシーズンである冬には「久美浜カキ・魚まつり」が開催され、多くの人が訪れる。

西岸には標高192mのかぶと山があり、気軽なハイキングを楽しみながら、山頂からは久美浜湾と日本海を一望できる絶景スポットである。ちなみに、かぶと山の山頂までは、京丹後鉄道宮豊線かぶと山駅より徒歩40分ほどだ。

周辺には久美の浜温泉や夕日ヶ浦温泉などの温泉が点在しているほか、こちらにも美しい海水浴所が2箇所あるので、オールシーズン楽しめるスポットである。

久美浜湾
入場料 無料
駐車場 あり
所在地 〒629-3410 京都府京丹後市久美浜町
アクセス

徒歩

京丹後鉄道宮豊線 小天橋駅より
約15分
営業時間
定休日 なし

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立岩

立岩

竹野川の河口にある周囲約1kmの大きな柱状節理の玄武岩で出来た一枚岩。
聖徳太子の異母弟といわれる麻呂子親王まろこしんのうが鬼を立岩に閉じ込めたという伝承が残っている。また、周辺には聖徳太子の生母である間人はしうど皇后の名に由来した間人たいざという地域があるほか、古墳が多く見られるなど、歴史や伝承に富んだ名勝である。

立岩
入場料 無料
駐車場 あり 1,000円
所在地 〒627-0201 京都府京丹後市丹後町間人
アクセス

バス

京都丹後鉄道宮豊線 網野駅より
丹後海陸交通(経ヶ岬行き、または丹後庁舎前行き)で31分「丹後庁舎前」下車、徒歩6分
営業時間
定休日 なし

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袖志の棚田

日本海に向かう傾斜地に造られた約400枚の田んぼからなる棚田。海と里山とが調和した風景は「日本の棚田百選」にも選定されているだけではなく、丹後天橋立大江山国定公園の一部にも指定されている。

袖志の棚田
入場料 なし
駐車場 あり
所在地 〒627-0245 京都府京丹後市丹後町袖志
アクセス

バス

京都丹後鉄道宮豊線 網野駅より
丹後海陸交通バス(経ヶ岬行き)で61分「袖志」バス停下車、徒歩8分
営業時間
定休日 なし
その他 田植えの時期は5月上旬
収穫時期は9月上旬

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琴引浜へのアクセス

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アクセスマップについては、こちらをご覧ください。

アクセスマップはこちら

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JR網野駅が琴引浜の最寄駅。
余談だが、京丹後市は日本標準時の子午線である東経135度の経線が通っているが、上記のルート全体と琴引浜は全て東経135度より東側にある。そのため、子午線をまたいでみたいという、特に東日本から行く人は、しっかりと京丹後市の西側まで観光しよう。

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琴引浜に関するリンク

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